2020年10月7日
川崎汽船株式会社
2020年10月6日、当社は大規模海難事故に備えた緊急対応訓練の一環として、「大規模事故対応演習」を実施しました。
演習は、当社が運航する石炭運搬船が瀬戸内海を航行中、内航タンカーと衝突し相手船の貨物油タンクから漏洩して付近沿岸へ漂着、また相手船の乗組員が行方不明になるという想定のもと実施しました。演習には、船舶管理会社、弁護士、コンサルタント会社および保険会社など、当社社員のみならず多くの方々にご協力をいただき、実際の対応さながらの実践的なものとなりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、在宅勤務中の役職員がいるという状況で、オンラインツールを用いた緊急対応時のコミュニケーションを高めると共に、その中での課題を確認しました。
演習終盤には、事故に関わる模擬記者会見を実際の会場とオンラインで同時開催しました。会見では記者役のコンサルティング会社の方々から、明珍社長を始めとする登壇者に対して多くの質問がなされ、本番さながらの緊張感のある模擬記者会見となりました。
また、傭船で事故が発生した場合の迅速な対応かつ当社との連携向上を目的として、一部の船主の方々にも演習を見学して頂きました。船主各位から頂いた講評は、万が一の事故発生時の対応の向上に最大限生かしてまいります。
当社は経営計画において、「安全」「環境」「品質」の取り組みを拡充・加速させることを重点課題に位置付けています。「大規模事故対応演習」により不測の事態に備えると共に、「安全・環境保護キャンペーン」等海陸従業員の安全文化啓蒙活動も行いながら、安全運航、環境保全、輸送品質の強化を推進してまいります。