2024年2月22日
川崎汽船株式会社
株式会社ダイトーコーポレーション

 

 2月16日、経済産業省、環境省、国土交通省、横浜市が横浜港大黒 C-4 ターミナルに寄港している液化CO2輸送実証試験船「えくすくぅる」を訪船しました。経済産業省では、2030年までのCCS事業開始を目指し、CCS事業に関する新たな法制度の整備を進めています。今般、液化CO2の大量・長距離船舶一貫輸送技術の開発を目指したNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)事業で開発された低温・低圧での液化CO2輸送実証が可能な舶用カーゴタンクシステムを組み込まれ、同事業向けに運航中の「えくすくぅる」を訪船し、同事業で今後本格化する液化CO2輸送実証試験につき意見を交わしました。

 

 横浜港大黒 C-4 ターミナルは川崎汽船株式会社(以下、「当社」)と株式会社ダイトーコーポレーションが横浜港埠頭株式会社(YPC)から借り受けて運営する完成車ターミナルです。横浜市の協力を得て今回の寄港に至りました。
 当社は2021年度より一般財団法人エンジニアリング協会の再委託先として同事業に参加し、安全な液化CO2船オペレーション技術の確立に貢献します。

 

 川崎汽船グループは、環境に関わる長期指針「環境ビジョン 2050」に基づき、自社の低・脱炭素化および社会の低・脱炭素化支援に向けたさまざまな取り組みを推進しています。CCSの分野で当社は、商業ベースでは世界初となるCCS向け液化CO2輸送を今年から開始予定です。今後国内外で順次開始される液化CO2輸送船舶の運航を通じて得られる知見を、本件をはじめとする将来の事業開発に活かし、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指します。

 

【横浜寄港の様子】

写真提供:山友汽船株式会社及びNEDO
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写真提供:山友汽船株式会社及びNEDO