2023年11月14日
川崎汽船株式会社
関西電力株式会社
川崎汽船株式会社(以下、「川崎汽船」)と、関西電力株式会社(以下、「関西電力」)は、両社による覚書に基づき、CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)バリューチェーン構築に向け、関西電力の火力発電所から排出されるCO2を対象に、液化CO2の海上輸送・貯留に関する最適なスキーム等について共同検討(注1)を行ってきました。
共同検討において液化CO2輸送に関する初期調査が完了したことから、両社は今般、国内外の造船所における液化CO2船の設計等に係る事業可能性検討のための業務委託契約を締結しました。CCSバリューチェーンの検討にあたって、造船所を含めた具体的な調査・検討を実施することは、他のCO2排出事業者に先駆けた取組みです。
今回の業務委託契約に基づき、関西電力が構築を検討するCCSバリューチェーンにおける最適船型の検討および設計等に取り組み、液化CO2の海上輸送の実現を目指します。
両社は、CCSバリューチェーン構築において重要な部分を担う液化CO2輸送船の竣工に向けた本格的な調査や検討を通して、ゼロカーボン社会の実現に向けた取組みを加速していきます。
【本業務委託契約の概要】
<目的・概要>
- 液化CO2の海上輸送の早期実現を目指し、CO2を分離・回収・貯留した後の工程である「海上輸送」に関して、最適船型や船舶輸送コストおよび必要な技術などの諸課題を整理する。
- 造船所における液化CO2船の設計等に係る実現可能性調査・検討を実施する。
<本業務委託の対象範囲(イメージ)>
(注1)2023年1月19日付プレスリリース:川崎汽船、関西電力との CCS バリューチェーン構築に向けた 液化 CO2 船舶輸送の共同検討に関する覚書締結https://www.kline.co.jp/ja/news/carbon-neutral/carbon-neutral-20230119.html