2024年5月16日
川崎汽船株式会社

 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)はグローバルにエネルギーソリューションを提供するWorld Fuel Services(本社:マイアミ)と舶用バイオ燃料供給契約を締結し、当社運航の自動車船「APOLLON HIGHWAY」(以下、「本船」)において当社初となるB100バイオ燃料を用いた試験航行を実施しました。

 

 本船は3月31日(日)にベルギー・ゼーブルージュ港で舶用B100バイオ燃料の供給を受け、欧州ECA(ECA:Emission Control Area:大気汚染物質放出規制海域)出域後に舶用B100バイオ燃料を用いた試験航行を開始し、4月30日に完了しました。

 

 バイオ燃料は環境負荷低減が可能な代替燃料であり、船舶の既存のディーゼルエンジンの仕様を変えずに使用することができ、従来の化石燃料と比べてライフサイクル(原料の栽培から最終的な燃料利用迄)で約8割から9割のCO2削減効果が期待できます。今回の試験航行ではバイオディーゼルを100%用いたB100と呼ばれるバイオ燃料を使用しております。(注1)

 

 当社の環境に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン 2050~青い海を明日へつなぐ~」(注2)では、国際海事機関(IMO)が定める2030年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「同50%改善」という目標を設定し、さらには2050年の目標としてGHG排出ネットゼロに挑戦していくことを掲げております。そのアクションプランとして当社は今後も環境負荷低減が可能な代替燃料導入に取り組み、目標達成に向け挑戦してまいります。

 

(注1)  今回使用するバイオ燃料は食料や飼料と競合する原料の使用を避けたバイオマスなどの再生可能な有機資源を原料としています。

 

(注2)  「“K”LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」
GHG削減のアクションプランとして、アンモニア・水素燃料といったゼロエミッション燃料、およびバイオLNG、合成燃料等のカーボンニュートラル燃料の導入を掲げています。
https://www.kline.co.jp/ja/sustainability/environment/management.html

【B100バイオ燃料を用いて試験航行を実施した 「APOLLON HIGHWAY」】の写真
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【B100バイオ燃料を用いて試験航行を実施した 「APOLLON HIGHWAY」】
【舶用バイオ燃料の供給の様子】の写真
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【舶用バイオ燃料の供給の様子】