2022年9月8日
川崎汽船株式会社

 

 川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、自動車船の船内作業用の「サービスカー」と呼ばれる作業車として、株式会社エヌワイ(以下、「エヌワイ」)が提供するCO2排出量ゼロの次世代船内サービスカート“Beecle”(注1)の使用を試験的に開始しました。

 

 当社が運航する自動車船には、軽トラックを船内作業用のサービスカーとして積み込み、資材運搬、清掃、メンテナンスなどの際に利用しています。現在、当社が「サービスカー」として使用している軽トラックは主にガソリンを燃料としていますが、本船に補給用ガソリンを積み込める港が限定されること、危険品であることから船内でのガソリンの保管場所の確保が難しいこと、などの課題があります。
“Beecle”はゴルフ場で使用された中古の電動サービスカートを改造した車両で、動力源は再生鉛バッテリーとなるため、上記課題を解決します。また、再生鉛バッテリーを利用した電動モーターはCO2の排出がなく、本船の電力より充電が可能となりますので、環境負荷低減に寄与します。

 

 当社で運航するSIRIUS HIGHWAYに8月下旬に積み込み、11月までの約3か月間、試用を実施し、この試用期間で乗組員から得た意見をもとに次船へ積み込む“Beecle”の改善につなげ、将来のさらなる変更を検討してまいります。

 

 川崎汽船は、引き続き環境負荷低減に取り組んでまいります。

 

(注1) エヌワイ次世代船内サービスカート「ビークル」
http://www.ny-tokyo.com/business_guide/beecle/