2021年4月27日
川崎汽船株式会社

 

 当社では自動車船で使用している荷役用資材の新たなリサイクルスキームを構築し、障がい者就労支援を実施いたします。

 

 自動車船では海上輸送中の車両の移動を防ぐために、積み付け車両を船体に固縛する荷役用資材を使用していますが、これらの資材は経年劣化により交換が必要となります。従来、これらの荷役用資材は産業廃棄物として処理されておりましたが、当社では2016年より、横浜市にある株式会社グローバルテクノス(注1)及びダイトーコーポレーション(注2)の協力を得て、環境負荷を減らすことを目的に荷役用資材のリサイクル利用を実施しております。横浜港にて経年劣化した荷役用資材を回収し、神奈川県内で分解、リサイクルを集約して行うことで、移送のための運送距離を最小化しCO2排出削減にも資するものです。
 

 そして本年4月より、このリサイクル処理工程のうち、荷役用資材の分解を同市にある、特定非営利活動法人でっかいそら(注3)の就労継続支援B型施設である“晴天” (注4)に依頼することにより、新たに障がい者就労支援を実施することになりました。
 

 今後は破損ベルト部分を交換し、リユースする事を検討しております。また“晴天”で作業にあたる方々に当社自動車船の見学をしていただくことも検討しております。
 

 当社グループは、環境憲章にリサイクルの推進を掲げており循環型社会の形成に引き続き努めてまいります。

(注1)株式会社グローバルテクノス : http://www.global-technos.jp/top.html
(注2)株式会社ダイトーコーポレーション : https://www.daitocorp.co.jp/
(注3)特定非営利活動法人でっかいそら : http://www.dekkaisora.jp/
(注4)就労継続支援B型 : 一般企業への就職が困難な65歳未満の方に対して、一定 の支援がある職場にて 働くことができる福祉サービス。雇用契約はなく、利用期間に制限はありません。