2024年11月18日
川崎汽船株式会社

 

川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、株式会社JERA(以下、「JERA」)、日本郵船株式会社(以下、「日本郵船」)らと共同で出資する合弁会社(注1)を通じて、中部地区における船舶向けのLNG燃料供給事業を運営しております。

 

2020年10月の事業開始から約4年後となる2024年11月5日、合弁会社が保有するLNGバンカリング船「かぐや」(注2)が三河湾において、Ship to Ship方式(注3)によるLNG燃料(注4)の供給にて、記念すべき100回目を迎えました。
 

LNGバンカリング船 かぐや の100回目のLNG供給をお祝いする写真

 

本事業においては、当社が運航するLNG燃料自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」(注5)を始め、世界的にも竣工数が拡大しているLNG燃料船に対し、それらの中部地区での燃料需要に応えるべく販売サービスの拡充を図っています。また、同時に、本事業の運営を通し、船舶燃料のLNG化を促進することで社会の環境負荷の低減に貢献してまいります。

 

当社の環境に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン 2050 ~青い海を明日へつなぐ~」(注6)では、国際海事機関(IMO)が定める 2030 年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「同50%改善」 という目標を設定し、更には2050年の目標としてGHG排出ネットゼロに挑戦していくことを掲げています。当社は今後も、自社の脱炭素化、社会の脱炭素化支援を推進してまいります。

 

(注1) セントラルLNGシッピング株式会社およびセントラルLNGマリンフューエル株式会社。
https://central-lng.com/

 

(注2)かぐや
2020年10月より運航を開始した日本国内で稼働する初めてのLNGバンカリング船。日本最古の物語といわれる『竹取物語』に由来。また、LNGバンカリング市場を「竹」のように長く高く成長させるという思いも込められている。

 

(注3)Ship to Ship方式
岸壁・桟橋に係留中のLNG燃料船、もしくは錨泊中のLNG燃料船にLNG燃料供給船が接舷(横付け)してLNG燃料を供給する方法。

 

(注4)LNG燃料の特徴
重油に比べ、硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質(PM)の排出は約100%、窒素酸化物(NOx)は最大80%、二酸化炭素(CO2)は約30%の削減がそれぞれ見込める。国際的に強化される船舶の排出ガス規制への対応として重油に代わる有力な船舶燃料と位置づけられている。

 

(注5) 「CENTURY HIGHWAY GREEN」
2021月3月12日に竣工した次世代型環境対応自動車専用船。LNGを燃料とすることで温室効果ガス(GHG)の排出低減を継続中。
https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-20210312.html

 

(注6)「“K” LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」
2021年11月の改訂により、IMO目標を上回る2030年のCO2削減マイルストーンを設定し、アクションプランとして「LNG燃料船の導入」、「LNG燃料供給の事業化」を掲げている。
https://www.kline.co.jp/ja/sustainability/environment/management.html

 

【関連リリース】
2020年9月18日発表:国内初のLNGバンカリング船を「かぐや」と命名
~中部地区でShip to Ship方式によるLNG燃料供給に従事~
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/Liquefied_gas-20200918.html

 

2021年3月16日発表:LNG燃料船「CENTURY HIGHWAY GREEN」にShip to Ship方式で燃料を供給
https://www.kline.co.jp/ja/news/Liquefied_gas/Liquefied_gas-20210316.html