新たな100年に向けて

2019年4月、当社は創立100周年を迎えました。

1919年に11隻の船とともに海運会社としての第一歩を踏み出した当社は、現在では500隻以上を運航する海運業を母体とした総合物流企業グループになりました。幾多の荒波を乗り越えて100周年の節目を迎えられたのは、お客様を始め当社を支えてくださったステークホルダーの皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。

 

他に先んじて物事に取り組む「進取の気性」やその推進力である「チームワーク」は、100年の歴史のなかで当社が磨いてきた強みです。お客様のニーズを最大限に汲み上げた上で、これらの強みを活かしてそのご要望に応えることで、当社は日本初の自動車専用船やLNG船、日本の港に最適な石炭運搬船といった新たな価値を提供してきました。

時代が移り変わる中でも、私たちはより高い価値の提供を続けます。私たちを取り巻く環境の変化は速く、特にAIなど情報通信技術の進化には目を見張るものがあります。長年培ってきた知見や多くの運航情報データをもとに、最新の情報通信技術を活用することで安全運航をさらに強固なものとし、サービス品質や利便性をより高いレベルに引き上げながら、事業環境の変化に対応したアクションをスピード感を持って取りくんでいきたいと思います。

 

今年度は中期経営計画『飛躍への再生』の最終年度であり、3つの重点課題である「ポートフォリオ戦略転換」、「経営管理の高度化と機能別戦略の強化」、「ESGの取り組み」にさらに注力してまいります。「ポートフォリオ戦略転換」では、これまでコンテナ船事業をスピンオフしたほか、国内港運事業においては外部からの資本や知見を導入し、また構造改革によるコスト競争力の強化などに取り組んできました。今後は、ドライバルク船、エネルギー資源輸送、自動車船、物流・関連事業の四本柱に経営資源の集中と再配賦を徹底し、安定収益基盤を強固なものとして企業価値のさらなる向上に努めます。

 

海運は世界の人々の生活や経済活動に必要不可欠なインフラです。当社はこの海運業を母体とする総合物流企業グループとして、人々の豊かな暮らしに貢献することを企業理念としてきました。次の100年も、安全運航を事業活動のゆるがない根幹としつつ、環境保全に努めながら、世界の持続的な発展に貢献してまいります。

 

引き続き皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

2019年4月