一等機関士
森 泰信(2009年入社)
 

想像を絶するスケールの船を、
すべて管理・整備するやりがいの大きさ。
経験を積むごとに、成長を実感します。

 

強い熱意と、垣根のない社風に入社を即決。
成長を促す「真の優しさ」が心地良い!

私は、陸に囲まれた岐阜県出身のため、海に対して強い憧れを抱いていました。叔父が航海士で、いつも輸入雑貨をお土産に持ってきてくれて嬉しかったことも、「船乗りになりたい」という気持ちを育ててくれたと思います。航海士ではなく、機関士への道を選んだのは、手先を使ったり、体を動かしたりするのが好きだったからです。
船乗りになろうと決めて大学へ進学したので、海運業界に進むことは決めていたものの、どの会社に入りたいという希望は特にありませんでした。しかし、川崎汽船の会社説明会に出席した時点で「この会社で働きたい!」と即決。それほど、受けた印象が抜群だったのです。熱意を込めて仕事への思いを語ってくれた社員の方の姿は、今も忘れられません。甘い内容ではなく、厳しさをしっかり伝えてくれたのですが、それだけに「頑張っていれば本当に楽しい仕事」という言葉が心に響きました。
また、学生に対してもフラットに接してくれる様子に、風通しの良い社風が感じられたのも、入社を即決した理由です。実際、働き始めてからも上下関係の溝や社内各部署との隔たりを感じることはまったくありません。表面的ではなく、時には叱咤激励も辞さない「本質的な優しさ」を感じられることが気に入っています。

簡単に整備できる機器はひとつもない。
「安全運航」達成の価値を痛感する日々。

入社前に仕事の厳しさについて聞いていたものの、「戦力として役立つはず」という自信は少なからずありました。学生時代に乗船実習をしっかりこなしましたし、海技免状も取っていましたから。しかし、すぐにその見通しが甘かったことを思い知りました。オペレーションは実習とは比較にならないほど効率的ですし、外国人船員とのコミュニケーションも図らなければなりません。
そもそも、機関士の仕事は、船を動かすためのすべての機器を管理・整備すること。重油を燃料として使えるようにする清浄機に、船内の機器すべてに関わる発電機、もちろんエンジンもそうです。しかも、大量生産される乗り物と違い、配管の構造をはじめとして仕様はすべて異なります。船体も想像を絶する大きさですから、簡単に整備できる機器はひとつもありませんし、常にトラブルと隣り合わせです。言葉にするとたった4文字の「安全運航」を達成することがいかに大変なことか、実務に携わって初めて理解できました。
また、スムーズに動かせないことで遅延が起きれば、大きな損失につながります。時間的に限られた状況の中で、常に最善の作業が求められる仕事。そんな緊迫感があるからこそやりがいは大きく、経験を積むごとに成長を実感できるのだと思っています。

大海原に沈む夕日を眺められる贅沢!
緊迫した仕事だからこそ、休息を満喫できる。

しかし、いくら緊張感が不可欠な仕事でも、常時維持するのは不可能です。だから、休むときはしっかり休むように心がけています。私が好きなのは、一日の作業を終えてから甲板で夕日を眺めること。大海原へゆっくりと沈んでいく光景は壮大そのもので、まさに海上勤務の醍醐味と言えるでしょう。卓球や釣りで真剣に勝負したりするのも楽しいひとときです。
今まで三等機関士として2隻、二等機関士として5隻に乗船し、一等機関士となりました。ステップアップするにつれて、技術や知識はもちろん、マネジメント力や視野も広がってきたと思います。何か作業を行うとき、作業現場を広い視野で見ながら他の機関士や外国人クルーへ明確な指示を出さないと、作業がスムーズに進みません。作業効率の向上は勿論、乗組員の能力を最大限引き出すための教育・サポートも、一等機関士の大切な仕事。どんなトラブルが起きても適切な判断ができるように総合的なスキルを磨き、クルー全員から頼られる機関長を目指したいと思っています。

一日のスケジュール

07:00

起床 時刻改正の設定を忘れることがある。焦る。
朝食⇒船橋にて甲板部・機関部合同ミーティング。機関室見回りと作業現場再確認。

08:00

制御室にて機関部ミーティング.ブラックコーヒーを飲みつつ、本日の作業内容を全員で確認
ミーティング後に相方の外国人クルーと作業開始。お互いの役割分担を再確認。
作業の8割が準備で決まる。 どんなに熱くても頭は冷静に…一手先を読んだ行動が大切。

10:00

Tea Break 脳と頭をクールダウン。機関部全体の作業進捗と手順確認。冷静さを取り戻す。
甘めのコーヒーで栄養補給
10:30 作業再開。急がない。でも無駄や手加減はしない。

12:00

お昼休憩。コックさんのおいしい昼食をたいらげる。ほっと一息。

13:00

仕事再開。 事故防止のため、気合を入れ直す。

15:00

午後のTea Break。コーヒーとお茶菓子がおいしい。
ここでも機関部全体の作業進捗状況の確認。
15:30 作業再開。この日の予定を完了させ、現場の片付けをする。

16:00

明日の仕事の計画/準備等。
終わってない作業を手伝って終了!作業後ミーティングも重要です。

17:00

シャワーでリフレッシュ(たまには湯船に漬かりたい)
晩御飯。餃子・シチュー・焼き秋刀魚が同時に出るとは・・・

18:00

食べたら制御室へ。
調べ事や事務作業。え?卓球勝負?いいだろう相手になってやる。

20:00

今日は美味いビールが飲めそうです。

就職活動のアドバイス

実務能力は、しっかり意識して仕事に取り組めば習得できますので心配することはありません。成長するにはオン・オフをしっかりと切り替え、何事にもベストな状態で取り組む事が大切です。船内での気分転換もそうですし、海上勤務後の数ヵ月の休暇を有意義に過ごすと、人生を大いに楽しめます。学生時代のうちに「人生の楽しみ方」を探求してほしいですね。

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