船舶統括管理グループ

検船チーム(一等航海士)

三好 康之(2002年入社)

子供の頃、船着き場で見た船乗りの仕事。

船長になるという夢を叶えるために、

日々努力を重ねながら世界各地を航海!

子供の頃から船乗りに憧れて、
世界を股にかける仕事を目指し海運の道へ。

愛媛県の港町で育った私は、子供のころからフェリーの発着場がお気に入りの場所で、船を見ることが大好きでした。当時、本州と四国をつなぐ橋はなく、カーフェリーが本州に渡る唯一の交通手段でした。家族旅行でフェリーに乗る機会に恵まれ、船に乗る仕事への憧れもその頃から抱くようになりました。そして、フェリーの船長を夢見て東京商船大学(現・東京海洋大学)に入学。それまでは船といえばフェリーだったのですが、大学生活のなかで世界各地の海や街の話を聞くうちに、次第に大きな船で海外を巡る仕事に強い興味を持つようになりました。そして、先輩から「世界を見るのも悪くないぞ」と勧められ、海運会社に就職しようと決めたのです。
川崎汽船に惹かれた理由は、会社訪問をした際に乗組員の姿を見かけて、心を奪われたから。川崎汽船というネームバリューを鼻にかける様子もなく、ただひたむきに仕事に打ち込む乗組員の姿は活き活きとしていました。一生懸命でありながらおおらかな雰囲気が現場で感じられて、「この会社で船長を目指したい!」と思ったのです。

想像もできないほど巨額の積荷を積んだ船。
安全に荷役を終えた達成感はほかでは味わえない。

入社後、私ははまず航海士の見習い的な位置づけの次席三等航海士として、3ヵ月のあいだ乗船しました。それから三等航海士を約2年、二等航海士を約2年間経験して、陸上勤務を経て次席一等航海士に。そしてさらに経験を重ね、一等航海士としてLNG船、自動車船に乗船、現在は陸上勤務で検船チームに所属しています。主な担当業務は、簡単にいうと船を検査する仕事です。K-Lineが取り扱う船舶の運航設備や消火設備などのメンテナンスの状態、また運航に必要な書類がしっかりと管理されているかなど停泊中にチェックを行い、不具合があれば対応を依頼。K-Lineの運航船が安全に運航されているか現場で確認をしています。
一等航海士は海に出ると、荷役から荷揚げまで、貨物を安全に運ぶための管理を担当します。また、運航中の船の船体整備、貨物管理、乗組員たちの労務管理も仕事の一部です。船体整備とはその言葉のとおり、船のメンテナンスをすること。鉄でできている船は、海という悪環境のなかで錆と戦い、日頃からのメンテナンスが船を長持ちさせるうえで重要になってきます。そして、貨物管理とは船に積んだ積荷に、航海中、ダメージを与えないようしっかりと管理すること。また、乗組員の労務管理とは、乗組員が過労にならないように作業がまわせているか、条約を順守すべく休息時間が確保できているかを管理する仕事です。
一等航海士の仕事のなかで、私がもっともやりがいを感じるのは荷役の指揮を執ることです。LNG船、自動車船など船種によって方法は異なりますが、数十億円規模の巨額な積荷を運ぶプレッシャーは計り知れないものがあります。積荷の状態が気がかりで、航海中、夜間休息時に気になって目が覚め、チェックに走ることも珍しいことではありません。それだけに、寄港先で積荷を揚げ切ったときの達成感はひとしおです。

憧れだった船長になるために、
素早く、正しい判断ができる力を身につけたい。

航海する船に乗っている乗組員は日本人だけではありません。育ってきた環境も日常的に使う言葉も違うフィリピン人スタッフも仕事仲間として航海をともにします。そのように多国籍なスタッフが乗り合い、一緒に働く船上では、コミュニケーションが欠かせません。安全な船の運航にためには、日頃から声を掛けあい、信頼関係を築いておくことが大切なのです。
これまでの仕事を振り返って一番印象的だったのは、一等航海士でカリブ航路を通る自動車船に乗ったときのことです。航海をするうえで、トラブルはつきものなのですが、カリブ航路の場合、寄港地が大変多く、貨物のトラブル、密航者が多発する地域としても知られています。密航者を乗船させてしまうと、法律の問題上、彼らを元の場所まで送り届けるために港まで戻らなければいけません。そうなれば運航プランが崩れ、余計な燃料費もかさみ、荷主さんにも会社にも損害が出てしまいます。そのようなことがないよう、出港前の見回り、荷役中の諸注意、その他官憲対応などについての対策を事前に船内で打ち合わせました。事前準備を怠らなかったこともあり、その結果、トラブルもなくカリブ航路を抜けたときには、大きな達成感を感じると同時に、培っていたチームワークにも自信を持つことができました。
航海士をしていて難しいと感じるのは、どんなときでも迅速な判断が求められるということ。海上では一つの間違った判断から思わぬ大きな事故に波及することもあるので、素早く正しい判断能力を身につけなければいけません。いまはまだトラブル対処において未熟な部分もありますが、子供の頃から抱き続けている船長になる夢を実現させるべく、努力している毎日です。

一日のスケジュール

03:00

03:40 起床、昨夜の船内Party、寄港地で購入したロブスターをつまみについつい飲みすぎた事を反省しながら、当直の用意を行いBridgeへ。

04:00

2/Oから航海当直の引き継ぎを受ける。 ちょっと漁船がおおいな~。。。
眠気覚ましにコーヒを当直のABが入れてくれ、コーヒーを飲みつつ、海図上で船位を確認しながら操船。

05:00

水平線上が明るくなり、水平線から出てくる太陽を眺めながら今日一日の甲板部の作業計画、作業前のtool box meetingでのtopixをまとめる。
Bridgeから見る日の出はいつ見ても素晴らしい。

06:00

Capt.起床、Bridgeへ、目的地の到着予想時刻、現在の速力等を報告。
当直中の出来事を報告。

07:00

Bridgeで、本日の甲板部、機関部の作業予定をCapt.,C/E, 1/Eと打ち合わせ、お互いの作業について確認
甲板長をはじめ甲板部乗組員がtool box meetingの為Bridgeへ、本日の作業を伝え、作業を行う上で危険な個所における過去の事故例の紹介をし、甲板部の気を引き締める。 今日も一日ゼロ災でいこう!!ヨシ!

08:00

3/Oが航海当直の為Bridgeへ、当直交代の為の引き継ぎを行う。
当直交代後、食事。 当直後の食事は本当に格別!食べ過ぎに注意!

09:00

食事後、Deck上を回り各々機器の状態、甲板部の整備作業状態を確認。

10:00

お茶の時間。甲板長と作業の状況について打ち合わせ。

11:00

荷役事務室に戻り、メールを確認する。 監督からの調査依頼メールが届いている。。

12:00

昼食

13:00

監督からの調査を依頼された事項について確認し、報告書作成。

14:00

Deck上を回り、甲板部の整備作業状態を確認。

15:00

当直まで一休み! Zzz….

16:00

2/Oと航海当直の引き継ぎを受け20:00まで当直

17:00

甲板長がBridgeへ、本日の作業結果、明日の作業予定について打ち合わせる。
食事の時間。 3/Oが食事の時間にBridgeへ来て当直を変わってもらう。

18:00

日没。 水平線に沈む太陽を見ながら、今日も一日事故なく無事に終わりました。

19:00

双眼鏡、レーダーによる見張り継続。

20:00

3/Oが航海当直の為Bridgeへ、当直交代の為の引き継ぎを行う。
当直交代後、船内の巡検を行い、終了後談話室へ、夜食の準備に向かう。

21:00

夜食を食べながらビール、いや~幸せ!

22:00

就寝

就職活動のアドバイス

規模の大きな会社や人気のある会社から内定をもらったとしても、それがそのまま就職活動の成功であるとは言えないと思います。肝心なのは、その仕事の先にある将来をしっかり見つめているかということ。20年後、30年後、その会社で働いている自分はどうなっているでしょうか。そんな将来像を考えて会社を選ぶのも一つのやり方です。将来、スケールの大きな仕事がしたい!と思っているような人は、ぜひ、川崎汽船を調べてみてくださいね。

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