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トップ > ニュースリリース > 社長年頭所信

2003年01月06日
川崎汽船株式会社
東京都港区西新橋1丁目2番9号
川崎汽船株式会社

2003年社長年頭所信
「成長する新世界市場へグループ総力を結集」

 新年明けましておめでとうございます。新春を迎えるにあたり当社グループの皆様の日頃のご努力に敬意を表し、また顧客を始め多方面のご支援に心から感謝致したいと存じます。

 さて、昨年を振り返りますと、国際的には一昨年の米国同時多発テロの余波がイラク、北朝鮮やパレスティナを囲む政治情勢に波及し絶え間ない緊張感を世界に与え続けています。我が国はデフレ・スパイラルに陥って久しく、増大し続ける不良債権の処理に追われる金融機関の苦境振りが社会全体の重い雰囲気を象徴しています。物流に関連する動きでは、昨年9月末に起きた米国西岸諸港の争議は荷主や船社に大きな混乱をもたらし、米国とアジアを結ぶ世界最大の物流がゲートウエイとしての西岸諸港に如何に依存しているかを浮き彫りにしました。

 

市場の成長と成熟

 昨年は外航海運を取り巻く経済環境に明るい変化が現れた年でもあります。即ち、一昨年末にWTOに加盟した中国を中心として、アジアから北米、欧州向けに90年代の伸び率をも上回るような荷動きの増加が見られたことです。欧米でのGDPが良くても2、3%の緩やかな伸びに留まる中で、2002年通年の荷動きの前年比伸び率は北米向け約20%、欧州向け約10%に達したと推定されます。このような大幅な荷動き増の要因としては、世界各地域の景気に余り左右されない日常必要物資の調達構造に大きな地殻変化が起きていると考えます。その背景には、中国を中心としたアジアへ最新の生産設備のシフトが進み、安価で品質の良い製品の大量生産が可能となったことがあり、加えてITを駆使したSCMと私達船社が提供するコンテナ船サービスの量的・質的向上とが相まって物流コストが飛躍的に低減していることも追い風となっています。

収益基盤の確立

 前下期に大幅な赤字を記録したコンテナ船部門は、一昨年夏以来連続して竣工した当社初の5500TEU型新造船13隻が、昨年春先からの荷動きの目覚しい増加をうけて、欧州、北米航路に於いて当社の積取高が大幅に増加し、広範なコスト削減運動の効果も相俟って、運賃率の低迷が続く中にあっても、赤字幅は着実に縮小しつつあります。今まさに取組んでいる運賃修復努力の成果如何では、次年度にも同部門の収支均衡が見通せる状況になっています。

 不定期船、自動車船、油槽船、電力炭船の各分野においても、積極的に新造船を投入しており、営業規模の拡大と安定収益の確保に貢献しています。また、関係各社の地道なコスト削減の努力や折からの荷動きの伸長による増収効果もあり、連結ベースでの業績は当社単独の成績に従来以上の上乗せが期待できる状況です。

KV-PLANの着実な成果

 さて、昨年5月に開始した3ヵ年経営計画KV-Planで掲げた収支計画の初年度は計画を若干上回るレベルで推移しております。 このKV-Planではご存知の通り5つの基本課題を掲げ、「守り」に「攻め」を組み合わせ連結経営体制の総仕上げを目指しています。いずれの課題も比較的順調な成果を上げていますが、特に、コストスラッシュ-300運動の下、初年度コスト削減目標200億円達成に目処をつけたこと、3つのタスクフォース、中国委員会等による新しい施策が動きはじめたこと、「ケイラインジャパン」を分社設立し日本のコンテナ船営業力の強化を図ること、シンガポールやロンドンでの地域密着型の海運業自営体制を着々と強化していること、物流各社の実績と英知をKBHS社に集約しグループ営業力を最大限発揮する施策の一環として米国、タイ及び中国でロジスティクス事業を本格的に立ち上げつつあること、ストックオプションをグループ全体に導入したこと等、着々と進んでいます。

KV-Planの基本課題

  1. コスト削減・IT活用等による企業体質の一層の強化
  2. 地域密着型グローバリゼーションの推進と営業分野間シナジー効果の追求
  3. ロジスティクス事業への取り組み強化
  4. 輸送技術革新の追求、安全輸送の徹底と環境保全への取り組み強化
  5. 経営の透明性と効率性を目指すコーポレート・ガバナンス体制の強化

安全運航は至上命題

 船舶運航と管理の分野でのIT化の流れは目覚しく、二大船舶管理会社であるKLSM社と太洋日本汽船夫々の船舶管理システム(MSS、BASS)導入により業務の効率化や技術の向上に向けて共用化・普遍化が図られるものと期待します。先進的なソフト面の蓄積を重ねるとともに、当社全船腹の運航業務、船質向上と一貫した体制を築き、海運事業発展に不可欠な輸送技術革新への取り組み強化に向かうものと考えます。

今年チャレンジする課題

 KV-Plan2年目の本年は、基本課題に沿った枠組みの中身の充実に向かう年と位置付け、特に以下の重点課題を挙げておきます。

  1. 顧客の理解を得て主要コンテナ航路の運賃の修復を達成すること。
  2. グループで展開する地域密着型グローバル組織を活用して業容の拡大を図ること。
  3. 国際的に広がる技術部門を基盤とする安全運航、輸送技術の向上に努めること。

 夫々の組織のリーダーは強力なリーダーシップとチャレンジ精神を発揮し、担当する業務、現場に密着しながらも、常に聖域なくそれを見直し、グループ内外の事業の拡大や充実に挑戦することを、また、社員個々には少数精鋭の伝統を生かして海運業を中核とする当社事業に求められる自らの専門能力を限りなく磨くことを、それぞれ期待します。役員、社員全員のベクトルを合わせた努力により、当社グループのコスト競争力を一層高め、経営基盤を更に強固なものにできるものと確信し、自分自身も邁進する決意です。

 最後になりましたが、国内そして世界の各地や洋上で活躍する当社グループの皆様とそのご家族の皆様の今年一年のご健康とご多幸を心より祈念致しまして、私の年頭の挨拶と致します。

以 上

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