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トップ > ニュースリリース > 社長年頭所信

2005年01月04日
川崎汽船株式会社

社長年頭所信

『"K"LINE Vision 2008で世界の高峰を目指そう』

 新年明けましておめでとうございます。昨年上半期決算は連単共に創業以来の最高益を記録し一株当たり7.5円の中間配当を実施し、今期残り3ヶ月想定通りに推移すると安定配当目標の10円に5円を加えた年間配当が出来ると見込まれます。全員の努力により好環境を享受し昨年4月にスタートした"K"LINE Vision 2008(V08)の初年度目標を超える目処がつきました。1998年度に復配するまで実に10数年に亘る無配という忍耐の時代を想い返しながら、持続的成長と安定的な配当で株主に応え、顧客、取引先の支援に感謝し、併せて全役員・社員の絶大な努力に酬いるために、今期の好業績を何が何でも将来に繋げていかなければならないと決意を新たにしています。
 V08は過去の試練も踏まえながら近年の好環境の中でKライングループをより高い位置に定着させるためには、何を目指し、誰のために、如何にあるべきか、という極めて普遍的なテーマを中期の行動計画として纏めたものです。


<世界市場で成長を果たす>

 今、世界は不安定の弧ともいわれる地域の混乱、為替・金利・原油価格の変動、保護主義の台頭など、世界市場の真只中にいる海運業を中核事業とする当社グループに多大な影響を及ぼす要素は多く、浮沈は避けられないと覚悟すべきです。全部門が同時に好況という今の経営環境は過去にも例がなく未知の領域に足を踏み入れています。山高ければ谷深しと言われる様に谷がいつかは来ることを常に心していますが、一方ではアジアの発展、EUの拡大、FTAの加速などにより世界の海上物流が成長を続けることも疑いのないところです。この成長の波に上手に乗ることがV08の最初のテーマである「持続的成長と安定収益体制の確立」に繋がります。KLPL、K-EURO、KAMなどは独立した海運事業拠点として従来の事業に加えバルク・エネルギー分野などに積極展開していますし、内外のグループ各企業も着々と成果をあげ、或いは地域に密着した事業を展開しています。更に中国・新興地域事業委員会の目的が示すようにBRICsなど主要成長市場の海上輸送を中心にグループの資金・人材など経営資源を効率的に投入することで持続的成長を実現できると確信します。足腰が強靭で得意分野毎に特長あるKライングループの総合海運事業モデルをより強固にする好機だと思います。


<グローバル組織と人材の強化>

 わが国海運には幾多の試練の時代があり、特に87-88年の緊急雇用対策、93―98年のKR計画、02年のKV計画は当社存続を賭けた厳しいものでした。今の好業績に浮かれることなくコスト構造改革を当社の遺伝子として定着させ世界で最もコスト競争力のある企業グループに向けて、コスト構造委員会を中心に弛まず努力を継続しましょう。一方この間に損なわれた財務・組織の力を充実させることが必須であり、財務面では着実に進めてきたCB発行、株主資本の充実や有利子負債の削減などに加えて、業容の拡大に合わせて船舶を主とする営業資産調達の多様化、効率化を図ることが課題です。組織面では各事業・地域に確立した世界各地の組織をKラインの旗の下に結集する布石はほぼ出来ましたが、ローカルからリージョナルへ、さらにグローバルへと人材の育成充実を迅速に進める必要があります。


<常に顧客とともにある企業へ>

 2番目のテーマは夢のあるグループ企業文化の創造とKラインブランド価値の向上ですが、これは顧客サービスを最優先とする進取の気風が定着した会社にするということです。Kラインの収入源はお客様が当社の輸送サービスに満足されて対価として頂く運賃です。顧客ニーズに合わせたITや技術革新による迅速で適切な取り組みが競合他社との差別化を可能とし、それによる高い顧客満足と絶大な信用がKラインブランドになります。世界初の自動車専用船の建造、米国で15年以上運航しているリーファー・ブリッジ、近年では幅広浅喫水石炭船の開発などの例はKラインブランドが形になったものですが、これらは決して思いつきによるものではなく、全て現業を通じて顧客志向の結果生まれてきたものです。顧客、取引先からパートナーとして信頼され、株主の成長と配当への期待に応え、社会にはCSRや納税という形で貢献ができ、世界に展開するグループの全員が研鑚に努め、自らの感性を高めること、又これらの努力が正当に報われることで高い士気と誇りを持って働く企業、それらが全て揃って初めて本物のブランド価値と呼べるのだと思います。そのような企業文化をグループ全体に植え付け育てて行く決意を新年にあたり改めて皆さんと共にしたいと思います。


<公明正大に高峰に挑む>

 リコール問題、有価証券報告書の誤記など企業倫理が今ほど問われている時代はありません。倫理違反は企業活動に致命的な打撃を与える可能性のある最大のリスク要因であると断言しても良いでしょう。当社はコンプライアンス委員会、同対応室、内部監査室を設置するなど、ガバナンスには万全を期していますが、グループ会社も含め全役職員にコンプライアンスを意識した業務の遂行をこれまで以上に強くお願いします。海運業の事業基盤でありスク要因でもある安全運航は企業存続・発展の要諦です。世界規模での海上技術要員・船舶管理体制の充実に向けて安全運航推進委員会、船舶管理委員会の活動にも大いなる期待をします。リスクなきところに利益なしとの格言もあるように、成長を期すためにリスクは避けて通れないものです。既に実施している社宅、IT業務体制の震災対策、タンカー油濁事故対応など極少化できるリスクへの対応も強化しますが、重要な経営上のリスクを含めてコントロールが難しいリスクに見舞われることも想定しておく必要があります。関連組織を危機管理委員会の下に再編し、何が起こっても迅速な対応と企業活動の維持ができる基盤を構築したいと考えます。


 今世紀を迎える4年前の新年に21世紀を見晴るかす高みに到達したいとの想いを述べましたが、V08ニ年目の本年は世界海運市場の高峰群に伍して聳立するKライングループの将来の姿を形作る重要な一年です。V08が掲げるテーマはKラインとグループ会社の全役員・従業員各位に託された夢と課題であることを理解し、それぞれの役割をひとりひとりがしっかりと担って頂くことを切に望みます。

 最後になりましたが、国内外の職場や洋上で活躍されている当社グループの皆様とそのご家族のご健勝とご多幸、全船舶のご安航をお祈りして私の年頭の挨拶とさせて頂きます。

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