2024年5月8日
川崎汽船株式会社

 

 当社のフィリピンにおける研修施設“K”Line Maritime Academy Philippines(以下、「KLMA (Phil)」)(注1)で導入を進めてきた当社船員向けのガス燃料船の訓練プログラム「IGF上級訓練コース」が、国際ガス燃料船安全コード(以下、「IGF code」)(注2)に準拠する訓練としてフィリピン海事産業庁から認証を受けました。

 

 IGF codeにはLNG燃料などの低引火点燃料を使用する船舶に乗船する船員が火災や爆発などの危険性を習熟するためのSTCW条約(注3)に基づく訓練要件が定められており、基本訓練と上級訓練で構成されています。

 

 今般、新たに導入した最新鋭の3次元モデル搭載LNGバンカリングシミュレータを用いた訓練内容が、低引火点燃料および燃料システムの管理に責任を有する船員に対しての高度な訓練としてフィリピン海事産業庁に認められたものです。

 

 世界的にもLNG燃料船が増加しており、これまでは最大搭載人員50名のLNG焚き自動車専用船「CENTURY HIGHWAY GREEN」を訓練船としてグループ船員の習熟を進めてきましたが、当社船隊においてもLNG燃料船の更なる就航が続くことから当該訓練コースの導入に至りました。

 

 今後も安全運航を支える十分な知識と技量を持ち合わせた優秀な船員を育成することで、より品質の高い海上輸送の提供につなげてまいります。

 

(注1)“K”Line Maritime Academy Philippines
    日本、フィリピン、インド、バングラデシュ、ブルガリアを拠点とする当社海事技術者研修施設の一つ

 

(注2)国際ガス燃料船安全コード(IGF code)
    国際海事機関(IMO)が定めるガス燃料および低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則

 

(注3)STCW条約
    船員の訓練および資格証明並びに当直の基準に関する国際条約
 

(LNG Bunkering Simulator)
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(LNG Bunkering Simulator)
(登録証書)
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(登録証書)

(関連リリース)
2023年12月4日: “K”Line Maritime Academy Philippinesの30周年式典を開催
https://www.kline.co.jp/ja/news/other/other-20231204.html

 

2021年3月12日: 次世代型環境対応LNG燃料自動車専用船"CENTURY HIGHWAY GREEN"竣工
LNG燃料船の拡大には、船長・機関長、並びに全機関士に求められるIGF甲種資格の取得が課題です。その取得要件にはLNG燃料船での乗船訓練が含まれており、本船CENTURY HIGHWAY GREENでは多くの船員が乗船訓練できるよう、世界最大級となる最大搭載人員50名とする教育訓練船仕様で建造されました。
https://www.kline.co.jp/ja/news/car/car-20210312.html