皆様、本日は大変お忙しい中、多数ご出席賜りまして誠に有難うございます。
今日の進行は、決算説明を最初の10分から15分、それから引き続きまして、中期経営計画を20分くらいご説明させていただく。その後質問の時間をおとりしたいと思っております。
それでは決算概容、決算の説明から入りますが、大変恐縮ですが着席の上ご説明させて戴きたいと思います。それでは、スライドA-1-1ですね。

 

A-1-1. 決算概要

第4四半期の経常利益は前回1月公表時点の見込みから56億円減少し、52億円の赤字となりました。
この結果は、皆様の期待をかなり裏切った結果ではないかと思います。
その第4四半期での下ぶれの主な要因というのは、燃料油、バンカーの高騰、それから市況の下落です。
それから、円高はかなり前から続いておりましたが、この第4四半期も相当な円高で、これも収支悪化の要因になってしまった。加えて最後に3月11日に東日本大震災が起きまして、これは直ちにこの期に影響が出るというようなことではないのですが、一部で既に配船繰りが変わる等コスト悪化要因が重なりました。
そういうことが重なった結果、1月の公表時点より、大分悪くなり、第4クォーターは52億円の経常利益、52億円の赤字を計上することになりました。

 

しかしながら通期では、前半、第3四半期までの事業環境が、比較的順調だったこともあり、通期では前年度比売上で1,471億円増の9,851億円、その他営業損益、経常損益も、前年比では大幅増の、営業利益586億円、経常利益474億円、当期純利益も306億円、といずれも前期比では大幅な改善を致しました。

 

A-1-2. 決算概要(事業別売上高・経常利益)

次のスライド。セグメント別の決算概容をお話しさせて戴きます。
一番上のコンテナ船ですが、皆様の認識も全く一緒だと思いますが、2008年のリーマン・ショック以降世界経済は急速に冷え込んだわけですが、9年から10年へと世界各国の、政策総動員、というようなことがあり、アメリカ、欧州など先進国で緩やかな景気回復に向かった。
一方で、BRICsなどの新興国では、これに先駆けて、いち早く経済成長に転じた、という世界経済の回復がありまして、コンテナ貨物につきましても、2010年度は順調に前年比、荷動きが回復して来た。そういう情勢下で、コンテナ船各社は、運賃の修復を徹底した。
ある意味、こう、自らの存在を賭けて、運賃を修復する、というぐらいの、運賃修復の努力をしたということで、運賃市況が上向いた、ということです。
また私どもも、エコ減速航行の実施によって、非常に、前期も、燃料油代は高かったんですが、この燃料油代のセーブに努める、というコスト削減も実施いたしました。そうすることで、コンテナ船は、通期290億円の経常利益をあげることができた。前年度は、2009年度は670億円の赤字でしたから、960億円という大変大幅な回復を成し遂げることができました。

 

次に、ドライバルク部門ですが、第3四半期半ばくらい迄は、市況はそこそこ堅調でしたが、後半に入ると大型船のケープから、市況が軟化を始めました。追い討ちをかけたのが、雨が降り出したのは去年12月らしいですが、今年の1月に、オーストラリアで、石炭や穀物の積地、或いは鉱山で大雨による洪水があり、これによって、石炭、穀物の出荷が大幅に減少する事態に陥りました。
それから鉄鉱石に関しても、これはあまり洪水の被害というのは無かったのですが、出荷も以前よりは停滞気味ということもありました。また加えて、鉄鉱石の価格が非常に高いところに高止まりしており、最大の買い手である中国の輸入意欲が減退する、ということもあり、第4四半期に入り、ドライバルクの市況は大きく下げに転じました。しかしながら、通期では前半の、貯金が効いたと言いますか、対前年度比では若干の、増収・増益になっております。

 

自動車船に関しましては、通期ベースで、2009年度比、積高が38%増加になりました。ということで、前年の自動車船は、残念ながら2009年度は赤字だったのですが、2010年度は黒字に転じました。前年比 大幅な増収・増益ということでございます。

 

エネルギー資源輸送部門に関しては、売上等は、前年比ほぼ横ばい、マーケット環境もそれほどインプルーブが見られず、残念ながら黒字には至りませんでしたが、損失額は、かなり縮小いたしました。

 

以上が、セグメント別の決算概容の説明ですが、もう少し詳しい中身につきましては、ご質問のところで、色々ご質問いただければ、と思います。

 

A-2. 通期実績のポイント

では次のスライドは2010年度実績の、前年に比較して、どういうところが、どう変動したかということを纏めたスライドです。
一番大きいのはバンカーの変動。2番目にあります。バンカー価格が大幅に、2010年度は高くなって、これが145億円のコスト増になっている。同様に、為替につきましても、平均為替レートが、年間を通じて7円円高であったことにより、53億円の悪化要因ということで、この為替と、平均バンカーが82ドル2010年は09年比高くなっているということですね。この2つを合わせますと、ほぼ200億円の、何て言いますか、足枷みたいなものを負ったのですが、しかし、それを克服して余りある市況の上昇と、営業規模の拡大ということを合わせて、対前年比では1,471億円の増収、1,137億円の増益という結果になりました。

 

ここまでが2010年度の決算概容の説明です。

 

B-1. 通期業績予想

では続きまして、皆様方が一番関心を持っておられると思いますが、2011年度の、今期の業績予想の説明をさせて戴きます。
まず、この業績予想に関しても、見て戴いておわかりの様に、皆様の予想を遥かに超える落ち込みを、弊社では予想しております。売上高は、規模の拡大があるので、2010年度に比べますと約1,000億円増えまして、1兆円を大分越える1兆900億円の売上高を予想しておりますが、営業利益に関しては上期がマイナス40億円、下期がプラス100億円、経常利益も同様に、上期マイナス50、下期80、ということで通期予想は営業利益が60億、経常利益が30億、当期純利益も20億という予想をたてております。
この前提は為替レート、これは通期85円、それから燃料油価格はトンあたり650ドル。これを前提にしております。

 

2010年度比で、2011年度の業績予想がここまで落ち込むか、と、若干皆様驚かれると思うんですが、やはり、こう、震災の影響が、上期はかなり出る、ということと、引き続きこの燃料油価格の高騰が、我々の収益にとって大きな痛手になる、という構造だと思います。
しかし、いずれにしましても、上期はこの、後ほど説明を致しますが、震災の影響で、このような赤字に陥るのはもう止むを得ないかな、という情勢ではありますが、下期に関しては、自動車の輸送も夏以降は徐々にノーマルに戻って来るという見通しもたてておりますし、世界の経済が日本の大震災によって急激に落ち込んだわけではありませんので、その他の貨物の荷動きについても、引き続き順調に伸びて行くという風に見ておりますので、市況は下期に徐々に上方に修正されてくる。
という見通しのもとに下期はきちっと利益をあげるという予想をしております。

 

若干細いですが、セグメント毎にご説明します。

 

このスライドの下の方に書いてありますが、コンテナ船の経常利益が前の期の290億円から損益トントンへと、大きく悪化する予想です。しかし、これも後で報告があると思いますが、今足元ではやはりかなり、欧州航路の運賃をはじめ少し、下がってるのですが、夏場にかけて、ピーク・シーズンと言いますか、ハイ・シーズンになると、スペースはタイトになって来るので、私どもは運賃は夏場にかけて上昇して来ると、見込んでおりますので、決して悲観的に物事を見ているわけではありません。

 

また、自動車については、先ほど申し上げたように、非常に、この第1四半期では、厳しい状況にはありますが、後半、必ず立ち直って来ると考えております。それこそですね、日本のメーカーさんの底力、というものを、私共も信じている、ということでございます。これは皆様も、同様のことだと思います。

 

東日本大震災の影響は、どのくらいあるのか、というのが、皆様のご質問であろうかと思いますが、現状、把握している数字ですが、非常にざっくりとした数字ですが、上期で約100億円を見込んでおります。その内の大きなところは完成車の輸出の激減ということで、自動車船事業に出ております。

 

B-2. 通期業績予想のポイント

では、これは、通期業績予想のポイントということですが、この辺の仕分けもなかなか難しいところがあるのですが、バンカーに関しては、平均バンカー価格が、今期は650ドルで見ているということで、前期と比べ、161ドルも トン当たり燃料油が高くなるので、このスライドで、193億円の悪化要因を見ております。
加えて、先ほど申し上げましたが、ドライバルクの運賃市況低迷、下落ですね、或いは足元でのコンテナ船の運賃の低迷を総合しますと、市況変動で、前年比では229億円の悪化と把握しております。
その他の要因と全部合わせて、前年比で減益444億円をこの表で皆様にお示ししております。

 

では続きまして、部門別の業績動向に関して簡単に触れておきたいと思います。

 

B-3-1. 部門別業績動向-コンテナ船-

まずコンテナ船ですが、2011年度の予想は先程申し上げました様に、増収減益、経常利益は0と今回見込みました。それは先ほど申し上げましたが、欧州航路で運賃水準が大きく低下している。現状ですね。それが一番大きな要因かと思いますが、これは次のページのスライドを見て戴いた方がわかりやすいかな。

 

B-3-1. 部門別業績動向 -コンテナ船-2

毎回ご説明しているスライドですが、対前年比でどこがどう変動しているかということですが、2010年に290億円の利益をあげたわけですが、この内バンカー高によって240億円、悪化要因がある。加えて市況変動、運賃の下落部分が140億円。
それから変動費増とありますが、これはコストの増加が一部ある。北米の内陸コスト、等、ということです。これが60億円。
これを全部足し上げると、440億円の悪化要因がある。
一方で、コストの削減、エコ・スピードで走る等、その他にも機器を有効に使うとか、色々な手立てを講じて、80億円のコストを削減し、配船の合理化で70億円。
これが前年と比べて、どこがどう違うかというところです。

 

詳しくはまたご質問いただければと思います。

 

B-3-2. 部門別業績動向 -ドライバルク-

次、ドライバルク部門につきましては、先ほど簡単に申し上げた様に、非常に市況が、今下がっており、ある意味、ちょっと下げすぎではないかというくらい、ケープサイズ等に関しては、下がっているというのが実情です。ただ2011年度については引き続き規模の拡大があり、稼動のべトンが前期比14%増えるということで、この規模が拡大することによって、既に契約をしている船が竣工する部分もひっくるめて、利益が出る契約もあるので、そういうところも入れますと、市況が大幅に悪化してはいますが、引き続きドライバルク部門としては、2011年度も、ざっくり言って3ケタくらいの利益はあげるという風に予想はしております。

 

マーケット前提に関しては、ここにありますように、ケープサイズが20,000ドル、パナマックスが15,000、ハンディ・マックスが13,000ということで、足元直近から比べるとケープが少し高めの前提を置いているのですが、今の6,000ドル台がずっと続くということはないと思います。

 

B-3-3. 部門別業績動向 -自動車船-

自動車船につきましては、先ほど申し上げた様な状況ですので、前半は、やはりかなり苦しい戦いを強いられる。輸送台数については、このスライドにありますように、2011年は、一番上に往航90万台とありますが、これが日本から輸出される車の輸送台数見込みでして、前年、2010年度に比べますと10万台強の積高減を通期で見ております。しかし上半期だけで言うと、これよりは更に遥かに大きな積高減になっているということです。

 

B-3-4. 部門別業績動向-エネルギー資源輸送・重量物船事業-

続きまして、エネルギー資源輸送、重量物船のところですが、エネルギー資源に関しては、引き続きマーケットに関しては、今年もあまり上がる要因が見当たりません。どちらかと言うと引き続きまだ船腹供給過剰状態なのですが、LNGに関しては、最近急速にマーケットが回復しております。
これはそもそもが、新造船の供給がパッタリ途絶えたことに加えて、やはりこの、福島原発の問題があり、今年でLNGの約7-800万トンのスポット需要増、東電さん向けが主ですが、こういう需要の高まりがあり、中期的に非常にプロミシングなセクターになって来るんじゃないか、と見ておりますが、2011年度という意味においては、これで以って急速にこの部門の収益が回復するということではありません。
但、この次に説明します中期経営計画については、非常に夢が持てると言いますか、希望が持てると言いますか、そういうセクターになって行くのではないか、と見ております。

 

重量物船事業ですが、これに関しては、リーマン・ショック後、大分やはりプラント類の輸送需要が減ったのですが、経済の回復と、世界経済の回復と共に最近では貨物輸送需要が増えて来まして、現在は非常に、この足元のところでは、かなり収益的に赤字から黒字に転化するぐらいのところまで戻って来ている、ということで、これも中期的には楽しみな分野ではないかと見ております。

 

以上で2011年度の業績予想説明を終えさせて戴きます。

 

中期経営計画見直し 「見直しの背景と新たな取り組み1」

それでは、続きまして、中期経営計画の見直しについて、
“K” Line Vision 100 -新たな挑戦- についてご説明申し上げます。

 

まず、私どもの中期経営計画、最初に2008年の4月に“K” Line Vision100 というのを策定、公表しました。これは当時の非常に良好な市場環境というのがベースにあった2010年代半ばに向けての経営計画だったのですが、同年秋のリーマン・ショックを契機とする市場環境の激変があったので、2010年1月に、その経営計画を一部見直して“K” Line Vision100 KV2010というものを策定しました。
このKV2010のミッション、というのに、「2010年度黒字化と早期復配」、「安定収益基盤の拡大と持続的成長」、「財務体質の改善・強化」の3つを、必達のミッションとして、2010年の1月に経営計画を一部見直して策定しました。

 

今回、新たに計画をまた策定致しまして、今日発表いたします“K” Line Vision 100-新たな挑戦-については、先ほど申し上げた、その前のKV2010で掲げたミッションを、ほぼ達成したということで、ここは新たに、心機一転と言いますか、新たな計画をたて、しかもそれも よりポジテイブな経営計画をたてて、再出発しよう、ということで、新中期経営計画をたてました。

 

中期経営計画見直し 「見直しの背景と新たな取り組み2」

“K” Line Vision100で掲げた一番ベーシックなところは何も変えておりませんで、このベーシックなところに、新たにテーマを設ける、という格好です。そのベーシックなところというのは、これは常に船会社を継続する限り、永遠の課題だと思っておりますが、安全運航、環境保護、それから“ボーダレス経営”と書いてありますが、経営のグローバル化ですよね。
それから経営資源の適正配分、企業価値の向上、と5つのテーマ、これを土台にし、その上に2011年からの3ヵ年の新経営計画ということです。
今回の新経営計画では、2つのメインテーマを設定致しました。

 

中期経営計画見直し 「見直しの背景と新たな取り組み3」

見直しの背景と新たな取組みですが、テーマとしては、この前の直近の経営計画と、変わっていないのですが、「安定収益基盤の拡大と持続的成長」を、今回も徹底的に追及して行くということです。
むしろ、もう前回よりも、更に安定収益基盤の拡大に関しては、進めて行きたいと思っておりますが、これに取り組むに際して、これからの向こう3年間の事業環境をどういう風に認識しているのだ、ということを、ここに簡単に書いてございます。

 

コンテナ船事業に関しては、2011年度は一時的に市況は軟化するものの、2012年度以降は、需要構造、需給関係が改善して行くということもあり、需要についてもステディな成長ということを見込んでおりますので、その需要増加に、どう対応して行くか、もっとわかり易い言葉で言えば、大型船に関して、どうするのかということを、より本格的に検討する時期である、ということですね。

 

ドライバルクにつきましては、これは去年から何度かインタビュー記事等で紹介されたこともあり、ご承知だと思いますが、300隻運航体勢に向けて、2011年度以降も、着々と粛々と進めて行く、ということです。

 

自動車船事業については、完成車輸送の構造変化に対応したビジネス・プランを再構築と書きましたが、若干わかりにくいと思いますので、わかり易い言葉で言えば、自動車の輸送パターンについては、もはや日本からの輸出だけではない。アジアから、或いは中南米域内、或いは南米と米国。その辺りの、非常に様々な輸送パターンというのが、これから出現して行くだろう。で、それに如何にKラインが即応して行くかいうことを言いたい、ということです。

 

エネルギー資源輸送事業に関しては、先ほど申し上げた通りLNGが燃料として再び脚光を浴びる。需要の増加が見込まれる。それから原油、ガス価格が上昇しておりますので、これの開発、というものに、更に加速される筈だということで、これらを支援するオフショア支援船等、或いは新たな原油鉱区を掘削する掘削船ですとか、そういった事業への進出もやって行こう、ということを、世界エネルギー需要の構造変化という風に纏めております。

 

重量物船については、先ほど申し上げた通り、非常に荷動きも良くなって来ており、運賃も上がって来ている。

 

物流事業については、物が動く限り物流事業は、うまく運営をすれば利益が出ると思っておりますので、これから、今後も、世界の経済の順調な拡大と共に物は動いて行く、ということで、我々としても、既に昨年、アメリカのフォワーディング会社を買収しましたが、そういうトランザクションも、今後機会があれば色々やって行きたいな、ということです。

 

中期経営計画見直し 「見直しの背景と新たな取り組み4」

その次のスライド、これがもう一つのメインテーマ「市場の構造と需要増に対応する戦略投資」ですが、「機動性の高い船隊構築と新事業への投資」を通じて、それをうまくやると財務体質がちゃんと改善強化に繋がります、ということを言いたいので、こう表現しております。

 

投資キャッシュフローについては、ここにある通り、2010年度は抑制しましたが、2011年については、当初の計画より390億円増えて950億円になっておりますが、この内訳は、体質改善を目指す中古船の買取等で230億円。
それから先ほど申し上げたオフショア支援船や重量物船への会社の買収もひっくるめた新規事業計画強化で370億円という見込みです。

 

あまり時間が無くなってきましたので、以下は、ちょっと簡単にだけ触れておきます。

 

事業別経営戦略のReview-コンテナ船事業

コンテナ船事業については、2011年は若干収益的には停滞しますが、2012年以降、需給関係は均衡に向かって、運賃の方も、徐々に修復されて行く見込みです。先ほどの体質改善投資で、コンテナ船も、非常に伸縮自在とまでは言いませんが、危機があったら、それに即応対応できるような船腹構成にするというのが事業戦略。

 

事業別経営戦略のReview-ドライバルク事業

バルクに関しては、残念ながら11年、12年は新造船の大量竣工があり、需給ギャップは非常に拡大するので、なかなか11年12年は再び過去の利益水準に戻すのは難しい。しかし13年以降は需給関係がほぼ改善されて、収益は、徐々に戻って行くと見ております。

 

事業別経営戦略のReview-自動車船事業

自動車船事業に関しては、震災の影響を克服した後は、再び自動車の輸送は世界的に増えて行くと見ておりますので、心配することは無いと思います。

 

事業別経営戦略のReview-エネルギー資源輸送事業

エネルギー資源関係については、先ほども触れたように、やはり今後のポイントはLNGが活況を呈して来た時に、Kラインとしてどれだけ収益をあげて行くかということですが、2012年以降は、フリー船がぼつぼつ出て参りますので、これが楽しみです、ということです。

 

事業別経営戦略のReview-重量物船・オフショア支援船事業

重量物船については、既に弊社はドイツのSAL社に50%出資をしてこの分野に進出したわけですが、これを今回、完全子会社化する、ということで、最新鋭の重量物船で、このマーケットで存在感を出して行く、と考えております。

 

それからオフショア支援船事業も、Kラインオフショア社で事業を開始致しまして、プラットフォーム・サプライ・ベッセルという支援船ですが、これでペトロ・ブロス社に2隻、或いはコノコ・フィリップス社に2隻長期傭船を締結致しまして、マーケットも改善しているところで長期傭船を締結することができ、これもそろそろ利益を生む事業になって来ると見ております。

 

船隊規模推移と投資

船隊規模推移と投資のところをご説明しますと、2010年度末 全運航船隻数494隻に対して2013年度末 577隻。この、向こう3年間においては、ほぼ、殆どバルカーの投資竣工数増ということですが、先ほど申し上げたようにコンテナ船の大型船については、それ以降、考えて行きたいと思っております。

 

では一番最後のページをお願いします。

 

数値目標(中期経営計画の見直し)

今申し上げた様なことを実現して行き、今回の中期経営計画 数値目標 最終のところ、2013年度は、売上高 1兆2,500、経常利益 710億円、当期純利益 520億円、これを目指して頑張って行きたいと思います。

 

これを通過することによって、2010年代半ばの最終目標である1兆3,000億円、売上。経常利益 1,100億円というところを目指して行く決意でございます。

以 上