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気候変動への取り組み

気候変動への取り組み -エネルギーの有効利用を目指して-

船はエネルギー効率に優れた輸送モードです

 輸送時のエネルギー効率を表す指標として、貨物1トンを1km運んだときの燃料消費量が使用され、この指標が小さいほどエネルギー効率が高いといえます。大量輸送に適し、低燃費の大型ディーゼルエンジンを搭載する船舶による輸送は、数ある輸送モードの中で最もエネルギー効率が高く、物流におけるCO2低減にも有効です。この効率の良い輸送モードが将来にわたって存在し得るためにも、当社では、エネルギー効率のさらに高い船舶を導入するとともに、運航体制の見直しにより船隊としての効率を向上させる取り組みを行っています。

各種貨物輸送手段の標準的なCO2効率範囲
排ガスの熱エネルギーの利用

 エンジンで燃焼し船を推進するエネルギーとなった燃料は、排ガスとして大気中に排出されますが、この高温の排ガスが持つ熱エネルギーを回収する排ガスエコノマイザーで高温高圧の蒸気を作っています。その蒸気を蒸気タービン駆動のターボ発電機に導き船内で使用する電力に変換すれば、発電に要する燃料を削減することができます。捨てられるはずの排ガスのエネルギーを電力に変換するこのシステムにより、船としてのエネルギー効率、すなわち、輸送時のエネルギー効率が向上し、CO2排出量を低減することができます。

非ガスエコノマイザーとターボ発電機

非ガスエコノマイザーとターボ発電機

プロペラで作られる水流エネルギーの利用

 船の方向を維持したり変えたりする舵は、プロペラの後ろ側に位置しており、プロペラで作られる水流を常に受けています。ここで、舵に球状の膨らみと水平フィンを取り付けると、水流エネルギーを推進力に変えることができます。推進エネルギーが増すため、エンジンの燃料消費量を少なくしても同じ速力を得ることができ、CO2排出量も低減できます。

省エネ付加物の仕組み

省エネ付加物の仕組み

最新型オートパイロットの採用

 船が航行するときには、目的港までの航海計画に決められた針路を保って進んでいきます。しかし、船は風や波、潮流などの外乱の影響を受けるため、舵をこまめに切って針路を維持します。この舵取りを自動的に行うのがオートパイロット(自動操舵装置)で、大洋上などの船舶の輻輳していない海域で使用しますが、最新型のオートパイロットでは、この外乱の大きさや継続時間などを学習して次の操舵に生かし、無駄な操舵を最小限に抑える仕組みが備わっています。従来型に比べて約1%の燃料消費削減となるこの最新型操舵装置を順次搭載し、CO2排出量の低減を図っています。

オートパイロットを搭載した操舵スタンド

オートパイロットを搭載した操舵スタンド

熱を遮断し冷暖房効果を高めます

 船員が生活する居住区域や航海当直を行う船橋は冷暖房を行っていますが、船の材料は鉄で熱を伝えやすく、太陽熱や外気の温度の影響を受け、冷暖房効果が低下します。そこで、熱を遮断する遮熱塗料を居住区や船橋の外板に使用して、冷暖房効果を高め、冷房に要する電力消費量や暖房に要する蒸気消費量を削減、CO2排出量の低減を図っています。

自動車船では、居住区と船橋上部面積が広く遮熱塗料は効果的

自動車船では、居住区と船橋上部面積が広く遮熱塗料は効果的

コンテナを降ろすときのエネルギーも回収します

 東京および横浜の自営コンテナターミナルでは、省エネタイプのハイブリッド型 トランスファークレーン(※1)を導入しています。ターミナル内でコンテナを仕向け地ごとに整理するこのクレーンは、吊り上げたコンテナを所定の位置に降ろす際に回生ブレーキにより電力を蓄え、動力として再利用しています。従来型に比べて燃料消費量やCO2排出量が半減しており、改良型エンジン搭載により騒音も大幅に低減されています。

ハイブリッド型トランスファークレーン

ハイブリッド型
トランスファークレーン

※1 トランスファークレーン:コンテナターミナル内でコンテナを移動する際に使用する自走式クレーン。

再生可能エネルギーの購入を促進しています

 “K” Line America, Inc(. KAM)では、環境保全への貢献の一つとして、2008年よりRenewable Choice Energy社から再生可能エネルギーの購入を続けています。初年はKAM全オフィスの電力消費量の60%、翌2009年は80%、2010年からは100%に相当する風力エネルギークレジットを購入し、CO2オフセットに取り組んでおり、この活動は、EPA(米国環境保護庁)よりグリーンパワーパートナーの認定を受けています。

グリーンパワーパートナーの資格証

グリーンパワーパートナーの資格証

グリーン電力証書

グリーン電力証書

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