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ご挨拶

川崎汽船の新たな挑戦

写真:代表取締役社長 朝倉次郎

 2011年4月末、当社は新中期経営計画『“K” LINE Vision100 - 新たな挑戦 -』を発表いたしました。リーマンショック後の世界経済の低迷に直面し、緊急対策を実施するとともに、激変した事業環境に対応してきたのが2010年1月に発表した「“K” LINE Vision 100 KV2010」でした。その後世界的に景気は徐々に回復に向かい、コンテナ船事業を中心に業績は急回復、KV2010の当初目標であった2010年度の黒字化と早期復配を達成することができました。今回の新経営計画は従来のものを更に深化させ、新たな挑戦と題して市場構造の変化や新興国の成長をいち早くとりいれて新たな成長分野への戦略投資を進めて行こうというものです。総花的な拡大路線から質的な転換を図り、安定収益基盤を確立するとともに財務基盤の強化を目標としています。

 2003年以降中国、インドなどの新興国の急成長により海上貿易量が急増し、外航海運は船種を問わず市況上昇の恩恵を受けましたが、その後100年に一度という金融危機を経て、海上荷動き、海運市況とも調整局面を迎えました。更に最近では従来の想定を大きく超えるような災害や、円高、原油価格の高止まりによる燃料費高騰、アデン湾、インド洋海域における海賊行為の横行など、様々なリスクが高まっており、新たな経営課題としてこれらの変化に取り組まねばなりません。このように足元の事業環境は必ずしも良好とは言えませんが、中長期的には先進国経済の緩やかな回復と新興国の力強い経済成長に支えられ、船腹需要は今後も増加傾向を辿るとみています。当社はこれらの変化を敏感に読み取り、スピード感を持って適切に対応することによって事業基盤をより強化していきます。

 当社グループは、いつの時代も難しい問題に直面すると全員でこれに立ち向かい、克服して行くことで少しずつ進化を遂げて来ました。逆風こそ自らを成長させる好機であると前向きに捉えて、当社グループの良き伝統である進取の気象を全員がもって、2019年の創立100周年に向けて更なる飛躍を遂げるために、全員で新たな挑戦に取り組みます。

サイン:代表取締役社長 朝倉次郎

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